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2017年のお月見はいつ?お月見の意味やすること、お供え物について

海外のさまざまな国に住んでみると、日本ほど季節ごとに移り変わる自然を
愛でるという風習がある国は少ないと思います。海外の季節行事というと、
たいていは「復活祭」「クリスマス」等宗教に関連していますが、日本の場合には
「お花見」「七夕」など、自然に直結した行事が多いです。
そんな季節を愛でる行事のひとつである「お月見」について見てみましょう。
また、英語やフランス語でお月見について説明してしてみましょう。

2017年のお月見はいつ? お月見の意味とその由来

お月見といえば、一般的には旧暦8月15日の十五夜をさし、この日の月は
「中秋の名月」「十五夜」「芋名月」と呼ばれます。
2017年の中秋の名月(お月見)は、10月4日(水)です。

ちなみに十五夜は満月を意味し、月が出ない新月と呼ばれる時から
満月になるまでおよそ15日ほどかかることから、「十五夜」と言われています。
ですから、十五夜というもの自体は毎月あるものなのです。

お月見のルーツはよくわかっていませんが、最近の研究によると、
中国各地では月見の日にサトイモを食べることから、もともとはサトイモの収穫祭
であったという説が有力となっています。その後、中国で宮廷行事としても
行われるようになり、それが日本に入ったのは奈良~平安時代頃のようです。

また、日本では旧暦の8月15日だけでなく旧暦9月13日にも月見をする風習があり、
こちらは「十三夜」「後の月」「栗名月」とも呼ばれています。十三夜には、
月見団子の他に栗や枝豆をお供えします。各地には「十五夜をしたなら、必ず十三夜もしなければいけない」という言葉が伝えられており、片方だけの月見を嫌う風習があったようです。
十三夜の風習は中国にはなく、日本独自のもので、ちなみに2017年の十三夜は11月1日です。

お月見の日はなぜ毎年ちがうの?

お月見は、月の満ち欠けで日付を決める旧暦で行なう行事のため、現在私達が使っている
太陽暦(グレゴリオ暦)とはシステムが異なります。
そのため両者の日付にはまったく関連がなく、従って月見の日付(旧8月15日、旧9月13日)も年によって一定していないのです。

中秋の名月は満月なの?
旧暦の日付と月の形とを比べると、必ずしも旧暦8月15日が満月とは限りません。
2017年の中秋の名月(10月4日)に近い満月の日は、2017年は10月6日になります。
お団子をほおばりながらお月様を見ると、「あれ?まんまるじゃないよ?」と
思うのは、そのせいなのです。

 

お月見にすること、お供え物について

一般的にお月見の日には月見だんごとススキをお供えして、まんまるいお月様を
鑑賞します。

月見だんご
お月見の由来は中国のサトイモの収穫祭であったという説がありますが、日本の農耕儀礼に
おだんごやお餅は欠かせませんでした。お月見には月のように丸いお団子をお供えし、
それを食べる事で健康と幸せが得られると考えられたいます。
正確には十五夜の十五にちなんで一寸五分(約4.5センチ)の大きさのおだんごを
15個お供えします。また、1年の満月の数と同じで12個(うるう年には13個)を
お供えする場合もあります。
月見だんごって、意外に大きいのですね。

ススキ
ススキは、作物や子孫の繁栄を見守ってくださる月の神様の「依り代」
と考えられています。本来は依り代として稲穂をお供えしたいのですが、
稲刈り前にあたるため、稲穂に似たススキが選ばれました。
また、ススキの鋭い切り口が魔除けになるとされていて、
軒先にススキを吊るす風習もあります。

収穫した野菜やくだもの
十五夜を別名「芋名月」と呼ぶように、芋類の収穫を祝う行事でもあるため、
里芋やさつまいもなどをお供えします。
さらに、本来なら旬の野菜や果物を供え、収穫に感謝をします。
お庭などに家庭農園がある方は、お団子と一緒に収穫物をお供えするのも風情が
あっていいですね。

お月見のお供え物は、近所の子供が盗んでも良いとされていました。
お供えしていたお団子がなくなると「お月様がたべてくれた」と考えたため、
盗み食いが歓迎されたのです。今でも「月見どろぼう」といって地域ぐるみで
伝承したり、ハロウィンのように家々をまわってお菓子をもらうところも
あるそうです。

 

お月見の説明を英語とフランス語でどういうの?

このような日本の伝統的な風習を、英語やフランス語で海外のお友達に紹介してみましょう。

お月見の説明(英語)
Mid-Autumn Festival or Harvest Moon Festival

The Mid-Autumn Festival is a harvest festival celebrated by
ethnic Chinese and Vietnamese people. The festival is held on the
15th day of the 8th month of the lunar calendar with full moon at night,
corresponding to late Septemberto early October of the Gregorian calendar with full moon at night.
The Chinese have celebrated the harvest during the autumn full moon
since the Shang dynasty (c. 1600–1046 BCE), which was the origine of the festival.

Due to China’s influence, Mid-Autumn Festival is also
celebrated in other parts of Asia.
Traditionally, in Japan, we offer rice cakes (Tukimi dango=Rice cakes for moon viewing) and silver grass with farm harvests of autumn to be grateful for the harvest of year.

 

お月見の説明(フランス語)
Fête de la mi-automne

La Fête de la mi-automne est célébrée le soir du 15e jour
du huitième mois lunaire, qui peut varier en fonction des années aux
environs de fin septembre au début octobre sur le calendrier grégorien.
La fête de la mi-automne fut tout d’abord une fête agricole,
la célébration des récoltes en Chine.

Au Japon, pour la fête de la mi-automne (nomme fête de la lune),
on offre des dango (des boulettes de pâte de riz gluant),
des herbes des pampas et des légumes et des fruits pour
remercier la bonne récolte de l’année.

 

まとめ

日本ではお月見といえばお団子ですが、中国や東南アジアでは「ムーンケーキ(月餅)」
を食べます。私の住んでいるタイでもお月見前にはあちこちでムーンケーキが販売され、
デパートの「マンダリンオリエンタルオテル製のムーンケーキ」などの前には、長い行列ができます。
もちろんスタバでもスタバ特製のムーンケーキが販売されます。
日本じゃさすがにスタバの月見団子はないですよね…?
あ、でもマックの月見バーガーがある♪

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