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夏の定番フレンチレシピ、ラタトゥイユの作り方。夏野菜たっぷりでさっぱりヘルシー

夏の暑い日が続くと、油っこい揚げ物よりもさっぱりしたものが食べたくなりますよね。

フランス人が夏によく作る野菜煮込み「ラタトゥイユ」はそんな時にぴったりのお料理です。夏野菜を一度にたくさん食べられ、しかも健康によいといわれるオリーブオイルも摂取できる。ピーマンやナスがきらいなうちの子供達も、このラタトゥイユならたくさん食べてくれます。いいことだらけの夏の定番フレンチレシピをご紹介します。

 

ラタトゥイユの材料

(4人分)準備時間20分、煮込み時間約1時間(圧力なべで時間短縮可能です)

4人分の材料をご紹介します。ラタトゥイユは冷やしてもおいしいので(私は夏は冷たい方が好き)、多めにつくって冷たいラタトゥイユもぜひおためしください。

 

• ズッキーニ2本
• なす1本
• ピーマン(緑)1個
• ピーマン(赤)1個
• 大き目のトマト3個
• たまねぎ1個
• にんにく2かけら
• ブーケガルニ1束(ない場合には、プロヴァンスハーブでもOK)
• オリーブオイル
• 塩(フランスのゲランドの塩がおすすめ)、コショウ

 

ブーケガルニとは?

タイム、ローリエ、パセリ、ニンニクなどを束ねてひもで結んだハーブのブーケのこと。お料理に風味をつけるために入れ、お皿に盛りつける前に取り除きます。

トマトは煮込むと小さくなるので、多めにいれても大丈夫。その時に手に入る野菜の量によって分量が多少かわってもまったく構いません。

 

ラタトゥイユの作り方

1)すべての野菜を洗い、切っていきます。

ズッキーニ、なす、緑ピーマン、赤ピーマンを、1㎝程度の角切りにします。人によってはズッキーニを輪切りにする人もいるので、お好みに切って大丈夫です。次にトマト、そしてたまねぎもみじん切りまでではなくてよいですが、小さく切ります。

 

2) 切った野菜がすべて入るぐらいの大きめのフライパンに、オリーブオイルを大さじ2程度入れ、野菜を順番に入れ、それぞれ5分間程度ずつ炒めます。
野菜を入れる順番としては、まずピーマン、次になす(なすはオリーブオイルを吸収するので、オイルが足りなくなったら適当に足していきます)、ズッキーニ、玉ねぎ、最後にトマトを入れ、全部を一緒にオリーブオイルで炒めます。

 

3)全てがある程度炒まったら、弱火にしてタイム、ローズマリー、ローリエのブーケガルニを入れます。塩とコショウをし、ふたをしてそのまま40分程度煮込みます。煮込んでいる間はときどきかき混ぜて、焦がさないように気を付けましょう。

 

4)煮込みおわる10分程度前になったら、つぶしたニンニクを加え、再びふたをして仕上げの煮込みをします。最後に塩、コショウで味を調節してください。

40分間煮込む時間がない方は、圧縮なべを使っても構いません。なべで全ての野菜を一度炒めた後、ふたをして10分程度煮込みます。そのあと、圧縮なべのふたを開けて水気がなくなるまで10分程度さらに煮込むことがポイントです。

 

煮込んでいる間はくれぐれも焦がさないように注意してくださいね。私はその間に別のことをし始め、なんど焦げた苦いラタトゥイユを作ったことか…。弱火でときどきかきまぜながらじっくり煮込むのが美味しいラタトゥイユを作るポイントです。

ラタトゥイユは何と食べるの?

ラタトゥイユはお肉料理の付け合わせとしてよく出されます。バーベキューパーティーの際にたっぷり作っておき、お肉と一緒に食べたりします。

また、白いごはんと一緒に食べる人も多いです。アツアツのラタトゥイユの上に生卵をかけて食べる人もいます。私はソースなしのパスタにオリーブオイルを加え、ラタトゥイユと一緒に食べたりもしますよ。

冷蔵庫で冷たく冷やしておけばちょっとした前菜にも使え、冷たい白ワインやロゼとも相性抜群です。他の野菜と混ざっているせいか、ピーマン嫌いの子供達もたくさん食べてくれます。

 

夢のラタトゥイユ

私が今までに食べた最高のラタトゥイユは、南フランス出身の友達のご両親の家でした。メロンの産地で有名なCavaillon(カヴァイヨン)という町に住んでいらっしゃって、広い庭には野菜畑や果樹園があります。そこでとれたズッキーニ、トマト、ナス、玉ねぎ、ピーマンを使ってラタトゥイユを作ってくださった時は、「あ~、いいな~、まさに自給自足だ」と思いました。ラタトゥイユはきっと、夏野菜がたくさんとれる時期に農家で考え出されたレシピなんでしょうね。

皆さんも夏野菜をたっぷりと使ってヘルシーなラタトゥイユを作ってみてくださいね。

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