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夏休みにフランスに語学留学したい!そんな方へのフランス語上達のアドバイス

いきなり余談ですが、2016年のINSEAD(フランスの経営大学院)の研究者によると、フランス語は世界で3番目に多くの人に話されている言語だろうとのことです。1番は英語、2番はマンダリン、そして3番目に位置するのがフランス語。

研究結果の理由としては、
●フランス語はフランス以外でもベルギー、スイス、カナダといった経済強国で話されており、国際機関での公式言語のひとつであること。
●フランスのさまざまな文化が世界中に広まり人々によって多く受け入れられていること。
●旧フランス植民地だったアフリカ各国での人口が増加し続けていること。

これらの事実により、フランス語が世界で3番目に話されている言語であるだろうと推測されるようです。

さて、このように世界でも使用率が高くなってきているフランス語を勉強している皆さん、「ラッキー!」と思ったのではないでしょうか。英語+フランス語できると、仕事の幅も広がりますよ。

そこで今日は夏休みにフランスに語学留学したいと思っている方へ、私の経験上のアドバイスをいくつかさしあげたいと思います。

 

夏休みにフランスのどの街に語学留学すればよいか?

まずはどの街でフランス語を勉強すればよいか。

その人の目的や語学習得に対する意欲、緊急性(フランスの大学に入学する、仕事に必要)によると思います。

夏のバカンスもかねて、語学とフランスの文化に触れてみたというのであれば、やはりパリがお勧めでしょう。観光地もたくさんありますから勉強以外にも思う存分に楽しめます。

ただパリの難点は、語学学校のクラスに日本人が多いこと。授業の休み時間や放課後はどうしても日本人同士で固まってしまいがちです。

「夏休み中にフランス語を最大限に上達する」というのが最大の目的であれば、私だったらパリ以外の街を選びます。ただしあまりにも小さい町すぎては退屈してしまうでしょうから、リヨン、ボルドー、ニース、トゥールなどのそこそこの大都市がよいでしょう。

 

大学付属の語学学校か、私立の語学学校か

パリのソルボンヌ大学の文明講座など、フランスの大学では外国人用に夏のフランス語講座を開催しているところがあります。そのような大学の講座と私立の語学学校の講座と、どちらの方がよいのでしょうか。

私はリヨンで大学付属と私立の両方の講座を受けたことがあります。

大学付属講座の難点は1クラスの人数が多い事。平均して15~20人ぐらいだと思います。語学クラスで20人もいると、授業中に話す機会はあまりありません。日本人の多くは文法は得意ですが話すのが苦手な方が多いので、会話を上達させたいのであれば一クラスの人数が10人以下の私立の語学学校をおすすめします。

また、私立の語学学校のよい所は、放課後にアクテビティをいろいろ開催してくれること。例えば、午前中は学校での授業、午後は近場への遠足や、映画、料理、アート、ワインなど文化に関するアトリエを開いてくれることも多いです。午前中だけの授業だと、午後はフランス語に触れる機会がなくもったいないですので、夏休みに集中的にフランス語を上達させたい人には少人数の私立学校がよいと思います。

 

フランスに短期語学留学する際には、大学の寮に宿泊すべきかホームステイか

大学の寮に入ると他のフランス人学生と知り合う機会が多いのではないか、と期待されるかもしれません。
ただ、夏休み中はフランス人学生はみな実家に戻るため、大学寮には外国人学生しか残っていない場合が多いのです。

授業以外でもフランス語を使いたいという場合には、ホームステイもしくはフランス人と共同暮らしができると、彼らの普段の生活にも触れることができて一番よいと思います。

 

短期語学留学の難しさ

短期語学留学の難点は、語学学校のクラスには外国人生徒しかいないので、フランス人と知り合う機会がないこと。クラスメートの国籍は街によって異なりますが、ドイツ人、スペイン人、スイス人、イタリア人などが多いでしょう。パリだと日本人や韓国人が多いと思います。

すでに上級者であれば他のクラスメートともフランス語で話すこともできるでしょうが、初級者同士で習いたてのフランス語を使って会話をするのは難しいもの。英語での会話になってしまうか、もしくは同じ国の人同士で固まってしまうことが多いのです。

短期語学留学でフランス語を上達をするポイントは、どれだけフランス人とフランス語を話す機会を得るかということです。それには、例えば日本語を勉強しているフランス人学生を見つけて交換授業をする、地元のフランス人が参加している地域のクラブ(スポーツ、ダンス、ヨガ、アート、音楽など)に参加をして知り合いを作る、などがお勧めです。

 

以上は、夏休みにフランスに短期留学をする場合に限ってのアドバイスです。長期留学や正規に大学編入をする場合はこの限りではありません。

 

フランスに行って学校に入りさえすればすぐにフランス語が上達するということはありません。基礎文法力は日本でつけておき、フランスではフランス人とできるだけたくさん話し、ヒヤリングやスピーキングの上達に集中するのが、短期上達の秘訣でしょう。

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