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紫外線から子供を守るために気を付ける時間帯、環境、服装について

私が子供の頃、または私の両親が子供の頃は「子供は夏休みに真っ黒に日焼けをするものだ」と誰もが思っていました。
ヨーロッパでもそうでした。「小麦色の肌」は美しさのひとつの基準で、不健康な白い肌よりも適度に日に焼けた肌の方が健康的で美しいとされてきました。

しかし昨今の研究により紫外線による肌への害が多く発表され、今ではヨーロッパの人々も日焼け止めクリームはしっかり塗るようになっています。
特に子供は紫外線にとても弱いので気を付けなければなりません。子供時代は、体の細胞分裂が活発に行われるなど成長が盛んで、環境に対しても影響を受けやすくなる時期です。それに関連し、人が一生のうち浴びる紫外線量の約50%は18歳までに浴びると言われており、18歳未満の日焼けはその後の皮膚がんや白内障などの発症率を高めると言われています。

私達大人が子供を紫外線からしっかり守ってあげなければなりません。

紫外線から子供を守ろう。外遊びに出る時間帯はいつがいい?

紫外線が子供達に影響を与えるとは言え、子供達を外に出さないわけにはいきません。
1日のうち紫外線量が最も強いのが正午前後(10時~14時)頃とされていますので、
この時間帯に子供達を外で遊ばせるのを控えると良いでしょう。

3才までの赤ちゃんの肌はメラニンが少ないため、すべての紫外線に非常に弱い状態です。
ほんの少しの時間でも、赤ちゃんは太陽にあたると日焼けではなくやけどをしてしまいます。
3才以上でも、子供は12才頃になるまでは色素形成がされないため、肌は紫外線に弱いままなのです。

また「白人の子供に比べて肌が褐色や黒い子供達は紫外線に強い」という思い込みがありますが、それは正しくはありません。有害な紫外線は子供の肌の色に関わらず真皮まで到達してしまいます。
小児科の先生によると、1歳になるまでの赤ちゃんの肌は紫外線をまるで
スポンジのように吸収してしまうので、日光にはなるべくあてないように注意しなければならないそうです。

真夏に子供を外遊びさせる場合には、紫外線が弱くなる夕方か、午前中がよいでしょう。

 

紫外線から子供を守るために気を付ける環境

海水浴や行楽などレジャーで長時間外に出る場合などは、子供達を紫外線から守る
環境作りをする事が大切です。ひさしの下、木の陰、建物の陰、パラソルやテントの下などの
日よけグッズを利用し、外での活動の際は日陰の休憩スペースを作って上げると良いでしょう。ベビーカーに乗せる時は日よけを忘れずに。

ここで問題なのは光の反射です。雪山でも日焼けをするように、日光は水、道路、砂、明るい色の壁など
に反射します。ですから、陰に入るたけでは紫外線対策は十分ではありません。

ではその他どんな紫外線対策があるのでしょうか?

 

紫外線から子供を守れる服装、帽子、サングラス

普段の服装
通学や外出時は帽子を被ったりなるべく長袖を着るなど、肌に直射日光を受けさせないように工夫してあげましょう。とは言え暑さが厳しい夏場は、長袖を着るのを嫌がる子供達もいるかもしれません。
半袖を着せる場合は刺激の少ない日焼け止めを塗ってあげると良いでしょう。

紫外線対策のために洋服を選ぶ際には、色、織り方、素材が非常に重要です。
長袖のTシャツを選ぶ際にも、黒っぽい色の方が有効です。またジーンズのように、
折り目がつまっていて分厚い生地の洋服の方が、紫外線対策には効果的です。

水遊びの時
水遊びの際には紫外線防止加工のウェットスーツも効果的です。
ウェットスーツのいいところは、普通の水着よりも日焼け止めクリームを塗る表面積が少なくていいこと。
また、子供達もクリームを気にせずに水遊びができるでしょう。

帽子
また、帽子は子供の紫外線対策にとても重要なアイテムです。
布でも麦わら帽子でも、つばの広い帽子は子供の頭、顔、首、耳などの上半身を紫外線から守ってくれません。できれば首すじが隠れるように全体につばのある帽子がいいですが、キャップ(野球帽)しかかぶりたがらない場合には、
バンダナをまず頭に巻いて首の後ろが隠れるようにした後にキャップをかぶせるのも方法です。

サングラス
子供の目には紫外線を妨げるバリアがありません。大人の場合には水晶体がそのような役割をするのですが、子供にはそれができないので網膜がハダカのような状態なのです。
紫外線が子供の目に侵入しやけどを負わせ、視力に影響を及ぼすこともあるのでご注意を。
そのためには紫外線予防のレンズが入ったサングラスをかけさせるのがおすすめです。

日焼け止めクリーム
夏の暑い日には子供に長袖のTシャツを着せることが難しいので、代わりに日焼け止めクリームをしっかり塗りましょう。子供にはSPF50のしっかり紫外線を防いでくれるものがお勧めです。
アレルギーがでる子供にはオーガニックの日焼け止めもあります。
水遊びをする場合には、ウォータープルーフの日焼け止めであっても2時間ごとに塗りなおしましょう。

まとめ

ヨーロッパの白い肌の子供達に比べてアジア人の肌は紫外線に強いと思っていましたが、
そんなことはないのですね。
特に私達は目をあまり保護しませんが、紫外線は目からも入ってくるので気を付けなければなりません。

肌老化の原因の8割は紫外線。老化を防ぐには目から入る紫外線対策も重要

さまざまなUVアイテムを使って子供を紫外線から守ってあげましょう。

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