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グルテンフリーダイエットのメリット グルテンフリーで痩せるの?

テニスのジョコビッチ選手が取り入れ、成績が劇的に上がったということで
世界中で話題のグルテンフリーダイエット。グルテンフリーの
食事にすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
またグルテンフリーダイエットで痩せるのでしょうか。

グルテンフリーダイエット(グルテンフリー食事療法)とは?

「ダイエット」とついているの、痩せるための方法かと思うかもしれませんが、
もともとグルテンフリーダイエットは減量のための食事療法として広まったものではありません。

グルテンフリーダイエットとは、普段の食事からグルテンを含むものをすべて排除する
食事療法です。グルテンは小麦、ライ麦、オートミール、大麦などの多くの穀物に
もともと含まれているプロテイン(タンパク質)。つまり、これらの穀物を使ったパンや
ケーキ類、パスタ、工業生産されたソースなどに含まれていることになります。
ちなみに米、そば粉、キノア(キヌア)にはグルテンが含まれていません。

サラダなどに混ぜるとおいしいキノア(キヌア)

 

元来、グルテンフリーダイエットはセリアック病患者またはグルテンアレルギーの人の
ために考えられた食事療法でした。セリアック病とはグルテンに対する免疫反応が
引き金になって起こる自己免疫疾患のことです。グルテンアレルギーの人は、グルテンを
摂取することで消化器官に問題がおきたりかゆみなどの症状がでるようです。

 

グルテンフリーダイエットって痩せるの?

油脂や糖質と違い、グルテン自体は体重を増加させません。ですから普段の食事から
グルテンを含む食品を排除しても減量ができるとは言えません。

グルテン自体は体重を増やしませんが、グルテンは脂肪や糖質が多く含まれている食品に多く含まれています(ピザ、ハンバーガー、ケーキ、ビスケット等の菓子類など)。また
ソーセージやマスタードなどの加工食品の中にも濃化材や結合剤としてよく使われています。

このようにグルテンはさまざまな食品に含まれているため、完全にグルテンフリーな食生活にするのは難しいですが、グルテンに気を付けることでピザやハンバーガーなどを食べるのをやめたり、カロリーの多い加工製品をやめて自分で料理をするなど、食生活を見直すようになることで、減量効果が表れてくるのです。

グルテンフリーの食事にすることをきっかけに、今までの食生活が変化し、
さらに日常的に運動を行うことによって痩せることができるというわけです。

 

グルテンフリーダイエットのメリットは?

グルテンフリーダイエットが痩せるための食事療法でないとすれば、どのようなメリットが
あるのでしょうか。

あるイギリスの研究によると、グルテンを摂取しないことで疲れが軽減し、エネルギーが
増すというのです。また脳にも好影響を及ぼし、グルテンを摂取しない方が集中力が増し、
思考が明瞭になるというのです。またグルテンフリーの食品を取ることで塩分の量が減り、
血液中のコレステロールやグルコースの率が下がるそうです。

研究では95人の大人(女性64人、男性31人)に3週間グルテンフリーの食事療法をしてもらい、その後、通常の食事に戻ってもらいました。すると、実験者たちは「グルテンフリーの食事療法の間の方が疲れが少なく、思考が明瞭で集中力が高まった」と答えたそうです。
ですから、セリアック病等を持たない人でも、グルテンに多少は敏感だと言えるようです。

テニスのジョコビッチ選手がグルテンフリーの食事法を14日間取り入れたところ、1週間たったあたりから、次のような効果があったそうです。

・身体が軽くなり、やる気が湧いてきた
・体重が減少した
・脳内の霧が晴れ、思考が明瞭になった
・長年悩まされていた鼻詰まりが消えた

自分では気付いていないことも多いのですが、このグルテンのアレルギーを持っていて、小麦などの穀物を食べると、息切れやめまいといったさまざまな不調を起こす人が、意外にも多いのだそうです。このグルテンアレルギーは、気付きにくいのですが、「5人に1人が持っている」といわれています。「いつも身体が重い」「すぐ気弱になるなど」の症状があっても「ストレスのせいだ」と片付けているかもしれませんが、実はグルテンアレルギーによるものかもしれません。

 

まとめ

日本の伝統的な食事はお米が中心ですし、ヨーロッパやアメリカの食事よりもグルテンは
少ないでしょう。気軽にグルテンフリーダイエットを試してみたい場合には、小麦粉で作られているパンやパスタといった食事をやめ、米飯中心の食事に切り替えてみるのはどうでしょうか。

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