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お中元やお歳暮を贈るのをやめたい方へ。やめる際のマナーや断り文

何年間も続いているお中元やお歳暮の習慣をやめるのは難しいものです。
親しい間柄であれば、直接「やめませんか?」と提案することができますが、
義理の両親やあまり会わない親戚の方には、どのようにして贈るのをやめればよいのでしょうか。

お中元やお歳暮を贈るのをやめたい

2014年に20代から60代の未婚と既婚の女性にきいたアンケートによると、
お歳暮を贈った人は全体の4割強だったとのこと。同じ年にお中元を贈った女性の
9割がお歳暮も贈っていますが、お中元を贈らなかった人はお歳暮も贈っていませんでした。

このように、最近では「お中元やお歳暮という慣習を継続している層」と、「関心がない、または以前は行っていたが止めた」という層で二分化しているようです。

だんだんとやめていく方法

毎年お中元とお歳暮を贈ってきたのに、いきなり両方やめてしまうのは気が引けるもの。
特にお世話になった方や上司の方には、贈るのを突然やめるのは失礼ではないかと
勇気がいりますよね。

その場合には、まずはお中元の方をやめて、かわりに暑中見舞いなどの季節の挨拶状を送ります。

次に、お歳暮を「お年賀」に切り替えたり、旅行に行った際のお土産を贈るなどして、
毎年決まった時期に贈り物をする以外の形で、感謝の気持ちを伝えるように
していきます。

時期をみて、贈るのを完全にやめてしまってもいいですが、これからもお世話になっていく方には
お中元やお歳暮という形にこだわらないで、季節の挨拶状や贈り物をしていけば
よいのではないでしょうか。

お互いにやめようと提案してみる方法

近しい関係なら、「長い付き合いだし、お互い様だから、お中元とかお歳暮とか
やめて気楽に付き合いませんか?」などと、提案する形を伝えてみるのもよいでしょう。
義理の両親への贈り物、義理の両親同士のやりとりであれば、旦那さん、奥さんを
通して相手の両親に話してもらうとスムーズにいくのではないでしょうか。

お中元やお歳暮をやめる際のマナー、断り文

自分ではお中元やお歳暮を贈るのをやめたいけれども、毎年あいてから贈ってこられる場合には、どのようにお断りをすればよいのでしょうか。
その場合には、「断り状」を送ります。
断り状には、まず日ごろお世話になっていることのお礼を述べ、贈答を取りやめたいことを伝え、健康などを気遣う言葉を添えます。

(断り状の文例)

ご無沙汰しておりますが、皆様お変わりありませんか?

このたびは結構なお品をお贈りいただき、ありがとうございました。
お心遣いに深く感謝申し上げます。
私共の方こそお世話になっておりますのに、恐縮に存じます。

今後はこのようなお気遣いはなさいませんよう、お願い申し上げます。
お贈りいただきました○○は、家族でおいしくいただきたいと思います。
ありがとうございました。

今度ゆっくりとお会いできればと思っております。
時節柄、どうぞご自愛くださいませ。

まとめ

50歳以上の年代では、6割強の方がお歳暮を贈るようです。
贈る相手としては、親戚(56.8%)、友人、知人(47.2%)、兄弟姉妹(義理を含む)43.7%という順になっています。

しかし同時に、「いつまで続ければいいのか迷っている」「お歳暮という習慣自体見直すべきだと思う。」
「モノを贈るのは悪習かなと思うが。 気持ちを贈る、なにかの違うかたちはないか。」
と考えていらしゃる方もいます。

決まった時期に物を贈る以外の方法で、お互いのよい関係を保っていけたらいいですね。

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