マテ茶って飲んだことありますか?
日本では今ではマテ茶がペットボトル入りで販売されているので、飲んだことがある方もいらっしゃるかと思います。
ブエノスアイレスで暮らしたことがある私にとって、マテ茶といえば「mate(マテ)」または「calabaza(カラバーサ)」とよばれる丸い器に入れて、「bombilla(ボンビージャ、アルゼンチンの発音だとボンビーシャ)」という鉄製のストローでみんなで回し飲みをする温かいお茶。ペットボトルに入っている冷たいお茶のイメージとはだいぶ異なります。
アルゼンチン人はどこにでもこのカラバーサとボンビーシャ、魔法瓶に入れたお湯、そしてマテ茶の葉を持ち歩き、休憩時間になるとマテ茶を作って回し飲みをします。正直いって、苦くて草っぽいので、一日に何回も飲みたいとは思いませんでした。でも、これは私達にとってなじみの緑茶が、ヨーロッパ人にはとても苦く感じられるのと同じこと。南米の人々にとってはリラックスタイムに飲む美味しいお茶なんです。
このように南米の人々にはコーヒーや紅茶のように日常的に飲まれているマテ茶。マテ茶は健康によいと聞きますが、いったいどのような健康効果があるのでしょうか。
マテ茶の健康効果。マテ茶の葉に含まれている効能
マテの葉には非常に多くのカフェイン、抗酸化成分、カリウム、アミノ酸、ビタミンが含まれています。そのため、以下のように健康効果があるといわれています。
健康促進の他に、ダイエットやアンチエイジングにも良さそうですね。
マテ茶の作り方と飲み方
さて、南米のマテ茶はもちろんペットボトルには入っていません。それでは美味しいマテ茶の入れ方をご紹介します。
1) お湯を沸かします。ここで注意するのはお湯の温度。沸騰させてはいけません。美味しいマテ茶を入れるためのお湯の温度は70~80℃と言われています。そこで、南米の人々は適温にしたお湯を魔法瓶に入れ保温し、いつも持ち歩いているのです。
2) マテまたはカラバーサと呼ばれる茶器の3分の2程度までマテ茶の葉(yerba)を入れます。最初の一杯目が苦すぎるのが嫌な方は、ここでお砂糖を少し加えます。
3) カラバーサの口を手のひらでふさぎ、数回振ります。
4) カラバーサをもとの位置にもどす際に、マテの葉が斜めに片側に寄るようにします(葉の少ない方にそっとお湯を注ぐためです)。
5) マテ茶の葉が少ない側に鉄製のストロー・ボンビーシャをさし、そこに適温のお湯を注ぎます。
これで美味しいマテ茶のできあがりです。ボンビージャで飲んでみましょう。ボンビージャの先は茶こしのようにいくつも穴が開いているため、マテの葉を吸い込まずにお茶だけ飲めるという訳です。大勢で飲んでいる時には、一口のんで隣の人に渡す、また飲んで隣の人に渡す、というように順番に飲んでいきます。
ボンビーシャの位置は動かさずに、お湯が無くなったらまた同じ穴のあいた場所にお湯を注ぎます。こうすることで葉全体が湿らず、長い間美味しいマテ茶を楽しめます。
マテ茶にはこのように素晴らしい効能があるのですね。これからはヨガと共にマテ茶も毎日の習慣に取り入れようっと!