冬の間は忘れていた紫外線予防。日差しが強くなってくると「あ、日焼け止めぬらなきゃ」と慌てますよね。
かく言う私は現在常夏の国に住んでいるため、顔用の日焼け止めは365日必須アイテムです。
肌老化の原因の9割が紫外線、1割が加齢による自然な老化現象と考えられているほどですので、日焼け止めによる紫外線予防は大切な美容習慣です。
それほど大切な日焼け止めなのですが、毎朝つける前にわたしは一瞬悩むのです。
「日焼け止めって、化粧水やクリームを塗る前にぬった方がいいんだろうか?それとも、後ががいいんだろうか…?」
そんな毎日の一瞬の迷いを吹っ切るべく、メイクをする際の日焼け止めの正しい塗り方を調べてみました。
メイクをする時の日焼け止めを塗る順番について
ずばり、おすすめの順番は:
①洗顔
②化粧水や乳液など、普段のスキンケア
③日焼け止め
④化粧下地(BBクリーム、CCクリームなど)
⑤ファンデーション
スキンケアをまず先にするのは、日焼け止めによる肌への刺激を軽減するためです。
また、日焼け止めを塗る前にしっかり保湿して肌を整えておくことで、日焼け止めをムラなく塗ることができます。
ちなみに化粧下地はファンデーションを密着させる役割も持っているため、日焼け止めは化粧下地の前にぬる方がよいでしょう。
「スキンケア→日焼け止め→メイク」
と覚えておきましょう。
日焼け止めの強さはどれぐらいがいい?SPFとPAって何?
日焼け止めには「SPF10」だとか「PA」「PA++」「PA++++」だとか、
いろいろな種類がありますよね。
数字が大きい方が、またプラスが多い方が紫外線予防効果が強いんだろうなァ~、
ということはなんとなくは分かりますが、実際はどういう意味なのでしょうか。
まず紫外線はA波とB波から成り立っており、UVAとUVB という呼び方をよく聞きます。
UVAは地表に届く紫外線の内、約95%を占め、エネルギーは比較的弱いものですが
年間を通して降り注いでおり、真皮まで届いてシミ、シワ、たるみなど光老化の原因になるものです。
一方、UVBは波長が短く、強力なエネルギーを持ちます。肌の表面にダメージを与え、日焼けの原因となります。
主に4月~9月に強くなります。
このUVAとUVBを防ぐ指標となるのがPAとSPF。
PAは+の数で表され、最大「++++」までレベルがあります。+の数が多ければ多いほど高いUVAの防御効果を示します。
また、人の肌がUVBによって影響を受け始めるまでにかかる時間は約20分と言われています。SPFの値はこの時間をどれだけ伸ばせるかという数字。
例えばSPFが30なら、
20分×30=600分、
つまり10時間は日焼けを食い止めることができるというわけです。
ですから、日常使いならPAは+か++、SPFは15~25で十分ということになります。
日焼け止めをbbクリームやccクリームなどの化粧下地と併用すべき?
「でも、私が使っているCCクリームにはSPF30って書いてあるわ。それでも日焼け止めを塗らなきゃいけないの?」
と、疑問に思うでしょう。
答えは「イエス」です。
日焼け止め商品に表記されているSPF値、PA値の効果を得るためには、1㎠あたり2mg塗ることと規定されています。
これを顔全体の量に換算すると、0.8mg。おおよそ500円玉1個分になります。
実際にこの量を出してみると分かると思いますが、化粧下地はこれほど大量には塗っていないと思います。薄めに伸ばしているのではないでしょうか。
日焼け止めと化粧下地は元々使用目的が違うので、紫外線予防をしっかりとするには、日焼け止めと化粧下地の併用が必要となります。日焼け止めは500円玉1個分、しっかりぬりましょう。
もちろん、「私は化粧下地は必要ないワ」という方は、日焼け止めだけでOKです。
まとめ
日焼け止めを塗る順番、量や紫外線防止の強さについて、日ごろ疑問に思っていたことがすっきりしました!
ただ、日焼け止めには紫外線を効果的に防ぐことができる成分として、肌への負担がある紫外線吸収剤が入っているものもありますので、寝る前にはきちんとクレンジングをし、肌に残さないようにしましょう。