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夏休みフランス短期音楽合宿のある一日の様子

それでは実際に音楽合宿の一日がどんな様子なのか、ご紹介したいと思います。毎日寮に寝泊りをし、食堂で三食を食べ、後は一日中音楽に没頭できる生活…。短期で楽器を上達したい子供や大人達には夢のような環境です。

音楽合宿の一日のスケジュール

6:00 日本からフランスに来たばかりの時には、時差の関係でどうしても朝早くに目がさめてしまいますが、ルームメートを起こさないように、朝の支度をします。早く起きて、涼しい間にジョギングに外に出かけるのもいいですね。

7:30  食堂が開き、朝食が食べられます。学食ですから非常にシンプルな朝食で、コーヒー、紅茶、バゲット、コーンフレーク、バター、ジャム、フルーツ程度。育ちざかりのティーンエイジャー達の中には、外のパン屋で長いバゲットを買ってきて丸ごと食べたり、お気に入りのコーンフレークを持参する人もいました。

8:30 さっそくレッスンルームで練習開始。体をほぐすクラス、ヨガ、発声練習のクラス、コーラスクラスなどのオプションコースに参加することもできます。

9:00 個人レッスンやグループアンサンブルのレッスンが始まります。たくさんオプションをとった場合には、先生や他の生徒と相談してレッスンが重ならないようにうまく時間割を作らなければなりません。

12:00 昼食。練習やレッスンの後はとてもお腹がすきます。夜の音楽祭のコンサートを聴きに行く場合には(音楽合宿参加の生徒は無料)、昼食時に行くかどうかを聞かれるので、ぜひ行きましょう。自分の先生が演奏する場合もありますから、とても勉強になります。

13:00 午後のレッスン&練習開始。レッスンは午後6時頃まで続きます。疲れたら、町をぶらぶらしたりプールで泳ぐなど、適度な休憩も忘れずに。特にこの時期のアルザスはとても暑いので、練習のし過ぎで体調を崩さないように。

19:00 夕食の時間。学食なのでレストランのような豪華な食事は出ませんが、前菜(サラダなど)、メインプレート(肉、魚、野菜、パスタなど日替わり)、チーズ、デザートまたはフルーツが選べます。一人きりで食事をせず、同じ年ごろの人や先生たちの隣に座り、楽しく食事をしましょう。

20:00 ルファック音楽祭の日替わりコンサート。音楽合宿のある約2週間の間、毎日のように町の教会内でコンサートが開かれます。内容はピアノ、バイオリン、パイプオルガンとトランペット、室内楽(クラシックのみでなくタンゴなども)、アコーデオンなど、とてもバラエティに富んだプログラム内容です。

22:00 就寝またはバーでおしゃべり。学校内に設けられたバーがあるので、大人はそこでお酒を飲むこともできます。仮装パーティーなどのイベントがある日には、子供達は夜遅くまで騒いでいます。音楽の勉強をするだけでなく、夏休みの楽しい思い出になることでしょう。

子供達だけで合宿に参加する場合は?

未成年者がひとりで参加する場合も心配はありません。実際、ほとんどの子供達は夏休み合宿として、両親と離れてひとりで参加しています。子供たちはグループに分けられ、スタッフの人々がお世話をしてくれます。

子供達も寮の未成年用の4人部屋に泊まり、食事は学校内の食堂でみんなと一緒に食べます。
レッスン以外の時間にはいろいろなゲームやスポーツのアクティビティが企画されています。
未来のミュージシャンには英語が必須ですから、英会話レッスンのオプションをとってもいいかもしれません。

毎年参加する子供達も多いので、顔見知りもたくさんいるようです。みんなが「音楽」という共通の趣味を持っているので、友達になりやすいのだと思います。周りの友達がみなミュージシャン(もちろん合宿のスタッフも!)、という環境なんて、音楽大学の学生でない限りちょっと体験できませんよ。

このように個人レッスンだけでなく、アンサンブルなどに参加すれば他の国のミュージシャン達と一緒に演奏することができ、貴重な体験になると思います。個人レッスンには今自分が練習している曲、または今までに練習しさらに指導してほしい曲などを自由に持っていけます。アンサンブル(室内楽)の曲については、合宿初日に担当の先生が参加希望者をグループ分けをした後、グループメンバーの楽器に合った楽譜を提案してくれます(クラシックだけでなく、映画音楽等もありです)。

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