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夏休みフランス音楽合宿にはどんな人達が参加しているの?

私がこの短期音楽合宿を選んだのは、「誰でも参加できる」からでした。
私は大人で、チェロは4~5年前に始めてようやく中級程度になったかなというところ。
なので、子供用の夏休み音楽合宿や、プロの音楽家を目指す若者のための音楽コースには入れません。

その点、誰でも参加できるこの合宿は私にぴったりでした。
もちろん、参加前のオーディションも、年齢制限もありません。

「初心者からプロを目指す人まで」どんな人が参加しても、その人のレベルに合わせて教えてくれるのです。
「私は大人で初心者だから…」なんて気にすることはありませんよ。

初心者でも上級者でも、大人から子供まで参加可能な夏の音楽合宿

誰でも参加できますが、夏休み中の合宿なので8割は小学生~高校生です。
残り1割が大学生またはフランス国立高等音楽学校(コンセルバトワール)の生徒で、残りの1割が私のような大人です。

大人として参加して得だと思うことは、先生方と年齢が近いのでお友達になりやすいこと。
大人同士なので、音楽以外にもいろんなことをおしゃべりできます。

子供が8割と書きましたが、夏休みを利用してまで音楽合宿に参加する子供達ですから、皆かなり楽器が上手で、特にピアノコースの子供達は驚くような腕前でした。また、他の都市で教えている音楽学校の先生が自分の教え子さんをたくさん連れて合宿に参加している場合もあります。

たしかに、プロ級の学生はいます。小さい子が自分よりも数段うまかったらその隣で弾くのに気おくれしてしまいます…。
でも、初心者の子供さん、大人もご安心ください。私の去年のルームメートは30代の女性でしたが、ピアノを初めてまだ1年程度。
それでもピアノがうまくなりたくて合宿に参加し、最後の教会でのコンサートではグランドピアノで堂々と簡単な曲を披露していましたよ。

また、ママさんチェリストが、二人の子供とその友人、合計三人のミニチェリストを引き連れてパリから参加、という方もいらっしゃいました。自分も楽器ができるのなら、親子で参加もいいかもしれませんね。

アメリカからカップルで参加していたプロ級のピアニスト達。
お母さんが有名な指揮者であるチェリストの小さな女の子。
本当にいろいろなミュージシャンが参加する合宿なのです。

もちろん海外からの参加者も

参加者で最も多いのはフランス人ですが、海外からの参加者ももちろんいます。
海外からで多いのが、有名な韓国人ピアニストの方の指導を受けるために毎年グループでやってくる韓国の音楽大学の学生さん達。

後は、イタリア人、スペイン人、アメリカ人、日本人、タイ人等が各国2~3人ずつ程度。
言葉は違っても音楽という共通の言語があるので、食事中は皆和気あいあいとしています。

参加者の合計人数は各学期、おそらく90人程度ではないでしょうか。毎年増えている感じです。
海外から、合宿に参加するお子さんについて一緒に寮に泊まっているお母さんも結構います。

このように、夏の音楽合宿には子供から大人まで、初級者からプロ級の生徒まで、実にいろいろな人々が参加します。
先生方の国籍もさまざまで、合宿に申し込む際に先生リストの中から自分が習いたい先生を選ぶことができます。

フランス音楽短期合宿が行われる場所、施設はどんなところ?

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