知りたがり屋日記~Petite Curieuse

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フランス雑学 季節のいろいろ

フランス人はピクニックにどんなおしゃれなお弁当を持っていくのか

投稿日:

フランス人はピクニックが大好き。お天気が良い季節になると、「ピクニックしよう!」
と気軽に出かけます。
ここで注目したいのがピクニック(pique-nique)という意味。ピクニックとは野外での食事、つまり「お弁当」のことを指します。
日本語で「ピクニックに行く」というと、どこかに遠足に行くというようなニュアンス
がありますが(お弁当を外で食べることも含め)、フランス語でピクニックというと、
遠足という行為ではなく「外で食べる食事、お弁当」のことなのです。

ですからもし、フランスの学校に通うお子さんが、学校からの遠足のお知らせを持って帰ってきて、そこに
“Amenez vos pique-niques.(ピクニックを持ってきてください)”

と書いてあれば、子供にお弁当を持たせなければなりません。
(意味が分からずお弁当を持たせなかった日本人お母さんの話をどこかで読んだので…)

フランスでは「ピクニックしよう」と言えば、外で食べることが重要なので、
行く場所は関係ありません。うちのフランス人家族も、夏になるとよくピクニックを
します。どこに行くかというと、家から200m離れた海の見える公園に行き、ピクニック用のテーブルにテーブルクロスをかけ、持参した食べ物を広げてみんなで食べるのです。公園には「ピクニックを食べる」家族がいっぱい。
日本のように敷物を広げて地面に座って食べることはあまりしないので(アジアとの習慣の違いで地べたに長時間座っていられない)、夏は公園に設置されてあるテーブルとベンチの場所取りが大変です。

さて、そんなフランス人の「ピクニック」。いったいどのようなものを持っていくので
しょうか。

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フランス人のお手軽ピクニック弁当

フランス人のピクニック(お弁当)は、日本のお弁当のように手が込んでいません。
ちなみにフランス語で「BENTO」と言えば、日本のお弁当、つまりいろいろな
種類の具材を一緒につめた四角い箱のことを指します。
「ベント」はフランス人の「ピクニック」とは別格なのです(パリにはおしゃれなベントー
レストランなどもたくさんあります)。

フランス人がピクニックに持っていく代表的なものは:

  • バゲット(最重要。これになんでも挟んで食べる)
  • チーズ
  • ハムやソーセージ
  • パテ、リエット(パテに似た肉料理。パンにつけて食べる)
  • トマト、ラディッシュ(そのままかじりやすい野菜)
  • サラダ
  • ポテトチップス
  • 果物

などなど

家で調理してから持っていくのではなく、買ってそのまま持っていきます。
そして、食べる場所についたら男性が誇らしげに自分のスイスアーミーナイフ
(ビクトリノックス社のナイフが有名)を取り出し、バゲットやチーズ、ハムなどを
切り分けてくれます。

ちょっとまめなお母さんがいたら、ライスサラダなどを家で用意してタッパーに入れて
持っていったりもしますが、大切なのは「何を食べるか」よりも「外で食べる」こと
なので、「ピクニック」自体にそんなに凝ることはありません。
夏休みの旅行中は、食費代軽減のためにもランチはよくピクニックにします。

 

ちょっとおしゃれなピクニックのお弁当レシピ:ライスサラダ

それでも、お友達を招待して森などに行く場合などは、ちょっと凝ったピクニックを持っていきたいと考えます。
そんな時のフランスのおしゃれなピクニックレシピをご紹介します。

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ライスサラダ

準備時間:30分
調理時間:10分

材料(4人分)
お米 500g (ジャスミンライスやバスマティライスなど)
ツナ缶 200g
トマト2個
グリーンオリーブ(種なし)
ゆで卵2個
コーン缶 300g

ビネグレットソース用
クルミのオイル 大さじ2
赤ワインビネガー 大さじ1
カレーパウダー 1つまみ
塩、コショウ

作り方

  1. ご飯を炊いて冷まします。
    日本のお米はくっつくので、ジャスミンライスやバスマティライスなどの
    くっつかないお米で作ります。
  2. ご飯が冷めたら、スライスしたゆで卵、角切りしたトマト、オリーブ、コーン、ツナをほぐして入れ、ビネグレットソースであえます。
  3. 冷蔵庫で良く冷やして食べます。

フランスではお米は主食ではなく野菜と同等の見方をするので、
サラダや付け合わせに使われます。

 

ちょっとおしゃれなピクニックのお弁当レシピ:イタリア風ケーキ

ピクニックには外で食べやすいケーキやキッシュも人気です。

フランス語でCake(ケイク)と言えば、パウンドケーキのような形のものを指し、
甘いケーキとしょっぱいケーキがあります。
しょっぱいケーキはアペリティフやピクニックに人気です。

 

イタリア風ケーキ(しょっぱいケーキ)

準備時間:15分
調理時間:45分

材料(8人分)

モッツアレラチーズ 100g
ドライトマト 100g
小麦粉 100g
卵 4個
ベーキングパウダー 1袋(11g)
白ワイン 1カップ(辛めのもの)
オリーブオイル 大さじ2
パセリ、バジリコ、シブレット
塩、コショウ

作り方

  1. 卵とオリーブオイル、白ワインを混ぜます。
  2. そこに小麦粉とベーキングパウダー、塩、コショウを入れます。
  3. キューブ型に切ったモッツァレラチーズ、トマト、
    そしてパセリ、バジリコ、シブレット各大さじ1混ぜます。
  4. ケーキ型の内側にバターと小麦粉を塗り、生地を流し込みます。
  5. 210℃のオーブンで45分焼きます。

ケーキはピクニックにそのまま持っていき、切り分けて食べやすいので
とても便利です。

 

まとめ

天気の良い日に気軽に外で食べるフランスの「ピクニック」。
でも、うちの子供達がフランスの学校で遠足に行くときには、必ず「お弁当を作って」
と言います。四角い箱に詰められたおにぎりや、色とりどりにつめられたタコウィンナー、卵焼きなどなどがフランス人がマンガで見る「ジャポン」そのものだそうで、友達に見せるとカッコいいみたいですね。

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