知りたがり屋日記~Petite Curieuse

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世界の成人年齢、飲酒年齢、喫煙年齢

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成人の日が来るたびに「日本は成人と認められる年齢が高いなぁ(2017年現在では20歳)」と思うのですが、みなさんはいかがでしょうか。また日本では成人とされる20歳からは飲酒も喫煙も法律で認められていますが、ヨーロッパで「この国では何歳からお酒を飲んでもいいの?」と聞くと、「決まっていない」と言われることも多く、喫煙に関してはフランスでは中高校生が休み時間に校舎の外で教師たちと一緒にタバコを吸っていたりするものですから、「喫煙飲酒は成人になった二十歳から!」という私にとっての常識は、世界では通用しないものなんだなぁ、と感じました。
そこで、気になる世界の成人年齢、法律での飲酒可能年齢、喫煙可能年齢を調べてみました。

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世界の成人年齢は?

世界の主な国の成人年齢は以下のとおりです。

<ヨーロッパ、ロシア>

ドイツ 18歳(ただし選挙権は州によって16歳の場合もある)
オーストラリア 18歳(ただし選挙権は16歳)
ベルギー 18歳
ブルガリア 18歳
デンマーク 18歳
クロアチア 18歳
スペイン 18歳
エストニア 18歳
フィンランド 18歳
フランス 18歳
ギリシャ  18歳
ハンガリー  18歳
アイルランド 18歳
イタリア 18歳(ただし被選挙権は25歳)
ルクセンブルク  18歳
ノルウェー  18歳
オランダ  18歳
ポーランド  18歳
ポルトガル  18歳
ルーマニア  18歳
イギリス 18歳
スウェーデン 18歳
スイス 18歳
ロシア 18歳

<北アメリカ>

アメリカ ほとんどの州で18歳(ネブラスカとアラバマ州では19歳、ミシシッピ州では21歳)
カナダ 州により異なる(アルバータ州、ミニトバ、ケベック、サスカチュワン、
プリンスエドワード島では18歳、ブリティッシュコロンビア、ノバスコシア、
ニューブランズウィック州などでは19歳)

<アジア、オセアニア、中東>

バングラデシュ 18歳
アルジェリア 男19歳、女20歳
ブータン 18歳
カンボジア 18歳
中国 18歳
北朝鮮 17歳
韓国 19歳
香港 18歳
インド 18歳
インドネシア 18歳
イラン 15歳
イスラエル 18歳
日本 20歳
エジプト 21歳
ラオス 18歳
レバノン 18歳
マレーシア 18歳
ネパール 16歳
オーストラリア 18歳
ニュージーランド 18歳
パキスタン 男18歳、女16歳
フィリピン 18歳
台湾 20歳
タイ 20歳
ベトナム 18歳
シリア 18歳
サウジアラビア 18歳
カタール 18歳
シンガポール 21歳

<アフリカ>

南アフリカ 18歳
アルジェリア 18歳
アンゴラ 18歳
ブルキナファソ 18歳
カメルーン 18歳
コートジボワール 21歳(選挙権は18歳)
ケニア 18歳
マダガスカル 21歳
ルワンダ 18歳
モロッコ 18歳
モザンビーク 18歳
ナミビア 21歳
タンザニア 18歳
チュニジア 18歳
ジンバブエ 18歳
ガボン 21歳
ギニア 21歳

<南アメリカ>

 アルゼンチン  21歳(選挙権は16歳)
 ボリビア  18歳
 ブラジル  18歳(選挙権は16歳)
 チリ  18歳
 コロンビア  19歳
 コスタリカ  18歳
 キューバ  18歳(選挙権は16歳)
 ハイチ  18歳
 ホンジュラス  21歳
 ジャマイカ 18歳
メキシコ 18歳
ペルー 18歳
パナマ 18歳
パラグアイ 18歳
ウルグアイ 18歳
ベネズエラ 18歳

以上のように、現在では世界の大多数の国で成人年齢は18歳となっています。

ただし、すべての国で昔から18歳だったわけではなく、例えばイギリスでは
成人年齢は21歳でしたが、1969年から18歳に引き下げられ、それと同時に
選挙権も18歳になりました。
また旧西ドイツも第二次世界大戦後、しばらくは成人年齢は21歳でしたが、
1970年に選挙権を18歳に引き下げた流れをうけ、1974年に成人年齢も
18歳になりました。

フランスでも1792年からずっと成人年齢は21歳とされていましたが、
1974年に18歳に引き下げられた経緯があります。

日本でももうすぐ成人年齢が18歳に引き下げられるのでしょうか。

世界の飲酒年齢は?

日本では成人式が終わった後、これ見よがしにお酒を飲みにいったりして羽目を外す
人も多いですが、世界の飲酒年齢は法律でどうなっているのでしょうか?
というのも、フランスでは食卓で親が高校生ぐらいの子供に「少しワインを
飲んでみる?」とすすめたり、シードル(リンゴ酒)は子供でもガレットやクレープと一緒に飲んだりすることがあるからです。「え?未成年が飲んでいいの?法律では何歳から?」と聞いても、「さあ~、そんな法律あったっけ?」という感じです。
世界の飲酒年齢を見てみましょう。

<ヨーロッパ、ロシア>

国名 アルコールの飲酒/購買
ドイツ 14歳(ワイン、シャンパン、ビール。ただし親が同伴の場合)
16歳(サイン、シャンパン、ビール)
ただし、レストラン等の公共場では、未成年に蒸留酒を含むアルコール飲料を勧めてはならない。また、16歳以下の子供にその他のアルコールを勧めてはならない。

イギリス 16歳(パブやレストランで大人が同伴で食べ物と共にワインやビールを注文した場合)
16歳(リキュール入りチョコレート)
5歳(自宅での飲酒の場合)
ただし店舗によっては25歳以上にしかアルコールを販売しない場合もある。
オーストリア 16歳(ビール、ワイン)
16歳/18歳(蒸留酒)
親に勧められた場合には14歳から飲酒可能。
ベルギー 16歳(ビール、ワイン)
18歳(蒸留酒)
ベルギーでは子供が飲酒をしても法律では罰せられない。ただし2009年より未成年にアルコールを販売したり勧めたりしてはならなくなった。
ブルガリア 18歳
デンマーク バー以外では飲酒の年齢制限はなし。バーでは18歳以上。
16,5 % vol以下のアルコール:16歳以上購入可能
16,5 % vol以上のアルコール:18歳以上購入可能
スコットランド 飲酒は5歳から
パブやバー、レストランでは16歳以上、その他の場所では18歳以上
スペイン 飲酒の年齢制限なし
購入は18歳以上
フィンランド 18歳以上
22 % vol以下のアルコールは店舗やALKO(フィンランドのアルコール専門店)で18歳から購入可能、バーではすべてのアルコールを購入可能22 % vol以上のアルコールはALKOにて20歳から購入可能)
ただし、酔った客にアルコールを販売してはならない。
フランス 飲酒に年齢制限なし。ただし18歳までの未成年者は親の責任のもとで飲酒可能。また、16歳以下の子供に飲酒を勧める場合にはその場に同伴していなければならない。ただし泥酔するまでに飲酒させることは犯罪である。

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18歳より購入可能(身分証明書の提示が必要)。泥酔者にはアルコールを販売してはならない。

ギリシャ 年齢制限なし
購入は17歳以上
ハンガリー 年齢制限なし
購入は18歳以上
アイルランド 年齢制限なし
購入は18歳以上
アイスランド 年齢制限なし
購入は20歳以上
イタリア 飲酒、購買ともに18歳以上
最低年齢が2013年に16歳から18歳にあがった
ルクセンブルク
16歳
ノルウェー 年齢制限なし
購入は22%vol未満は18歳、22%vol以上は20歳
オランダ 年齢制限なし
購入は18歳以上
ポーランド 飲酒購買共に18歳
ポルトガル 飲酒購買共に18歳
ロシア 飲酒購買共に18歳
スイス 飲酒、購買16歳(ビール、シードル、ワイン)
18歳(蒸留酒)
ただし流通大手のCoopは18歳以下にはアルコールを販売してはならず、Migroに
いたってはアルコールを販売していない。

<オセアニア>

オーストラリア 飲酒購買共に18歳(ただし州により変わる)
グアム 飲酒購買共に21歳
ニュージーランド 飲酒購買共に18歳

<アジア・中東>

アルメニア 飲酒購買ともに年齢制限なし。ただし飲酒運転に関しては厳しく、アルコール度数0%でなければならない。
中国 年齢制限なし。
購買は18歳以上
韓国 18歳以上
香港 18歳
インド
18歳~25歳(州による)
イスラエル 飲酒購買共に18歳
日本 飲酒購買共に20歳
レバノン 飲酒購買共に18歳
マレーシア 飲酒購買共に18歳
パキスタン 飲酒購買共に21歳

<アメリカ>

 アルゼンチン  飲酒購買共に18歳
 ボリビア  飲酒購買共に18歳
 ブラジル  飲酒購買共に18歳
 カナダ  18歳~19歳(州による)
 チリ  飲酒購買共に18歳
 コロンビア  飲酒購買共に18歳
 コスタリカ  飲酒購買共に18歳
 キューバ 飲酒に年齢制限なし
購買は16歳から
 アメリカ  21歳以上(ただし州によっては親の同伴のもと許可される)
 ジャマイカ  飲酒購買共に15歳
メキシコ 飲酒購買共に18歳

ペルー
飲酒購買共に18歳

ウルグアイ
飲酒購買共に18歳
ベネズエラ 飲酒購買共に18歳

<アフリカ>

南アフリカ 飲酒購買共に18歳
アルジェリア 飲酒購買共に18歳
コンゴ 年齢制限なし
エジプト 18歳(ビール、シードル)
21歳(ワイン、蒸留酒)
ケニア 飲酒購買共に18歳
モロッコ 飲酒購買共に18歳
ナイジェリア 飲酒制限なし
購買は18歳以上

ワインやビールの飲酒が食文化に深く溶け込んでいるヨーロッパでは、飲酒の年齢制限がない国が多いです。イギリスの「自宅で飲む場合には5歳から」には、ちょっと驚いてしまいました。

世界の喫煙年齢は?

世界の喫煙年齢については、個人的にとても気になっていました。例えばフランスでは校内(公共の場)では喫煙禁止なので、休み時間に門の外に出て生徒と先生が一緒になってタバコを吸っているからです。
ヨーロッパの主な国の喫煙年齢について調べてみました。

フランス 法律で喫煙の年齢制限はされていない。ただし未成年者への販売は禁じられている。
イギリス 16歳より喫煙可能
オランダ 年齢制限はないが、公の場や医療機関では喫煙が制限されている。また、16歳以下の未成年者には販売してはならない。
ルーマニア 喫煙の年齢制限に関する法律はない
スウェーデン 年齢制限はないが、18歳以下への販売は禁止されている。
ドイツ 未成年者は公共の場で喫煙してはならない。
また未成年にタバコを販売してはならない。
スペイン 年齢制限はないが、販売は18歳以上。
デンマーク 年齢制限はなし、販売は18歳以上。

ヨーロッパの多くの国では喫煙の年齢制限はありませんが、公共の場(レストラン等)での喫煙は禁止されていることが多いです。
ですから日本の居酒屋さんで日本人がタバコを吸っているのを見ると、ヨーロッパの人はよく驚いてます。私にとっては休み時間に先生たちと一緒に一服している高校生の方を見る方が、驚いてしまうのですが…。

海外では喫煙に関する年齢制限はない場合が多いですが、健康を害するものであることはよく理解されているため、タバコの箱に恐ろしい写真が入っています。

「年齢制限はないが自己責任で」ということですが、だったら未成年は禁止にするべきではないか、と思ってしまいます。

 

まとめ

飲酒、喫煙に関しては、ヨーロッパは日本に比べて年齢制限が低い、もしくは制限がありません。

子供の頃から私の頭にあった「タバコ=不良、喫煙したら退学」のようなイメージは、海外に住むようになりすっかり崩れてしまいましたが、タバコやアルコール以外で私の中で崩れた常識には、入れ墨(タトゥー)があります。
タイに住み、多くの人が背中に入れ墨でお経のようなもの入れていたり、ファッションとして足首や背中に小さな入れ墨を入れてる人を多く見るうちに、「入れ墨=ヤクザ=悪」という思い込みが日本人だけの常識だと分かりました。
今後、日本が環境立国となっていくのであれば、プールや銭湯での「入れ墨お断り」は見直していかなければならないでしょうね。

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