夏祭りや花火大会には浴衣を着て、旦那さんや彼氏に普段とは違う自分を見せたいと思いませんか。家族がいる方は、家族全員で浴衣を着てお出かけするのも、日本の夏を満喫でいて粋なものです。
また海外に留学される方、赴任される方、浴衣を一着持っていくと日本文化をアピールできてさまざまなイベントの際に便利ですよ(現地の学校のカーニバルなどでも着れるので、お子さんの浴衣もおすすめです)。
でも、浴衣を着た後のお手入れって困りますよね。
家の洗濯機で洗っていいの?
クリーニングに出さなけいけないの?と、普段着ないものなのでいろいろ迷ってしまいます。
そこで今日は、浴衣を手軽に家でお洗濯する方法をご紹介します。
浴衣を家で洗濯する方法
まず初めに…
●浴衣についている洗濯表示を見て、家庭で洗える浴衣か、そうでないかを確認して下さい。
●洗う場合必ず手洗いでします。使用する水は冷たいもので、ぬるま湯や熱湯は色落ちするので絶対使用しないでください。不安な場合はクリーニングをおすすめします。
●衿芯のあるものは洗う前に抜いておきます。
浴衣の洗い方
1)洗面台や洗面器に水を張ります。
2)使用する洗面器や洗面台の大きさにあわせて、浴衣をきちんとたたみます。
きちんとたたまないと型崩れやシワになりやすいので注意。浴衣によってはまれに、色落ちするものもあるので、何着も重ねて洗うと色移りの危険があります。洗うときは一着ずつ洗うのが安全です。
3)洗面器や洗面台に浴衣がひたるほどたっぷり水をため、少量のおしゃれ着用洗剤を入れます。
4)適当な大きさにたたんだ浴衣を水の中に30分程度ひたしておく。
5)手で軽く押し洗いをします。水が汚れたら捨てて、新しい水で押し洗いを2~3回繰り返す。
6)衿や袖口など汚れやすい所や、シミなど汚れ部分は直接洗剤を付け、揉み洗いします。
(強く揉みすぎるとゆかたが痛みます。取れない場合はクリーニングに出しましょう。)
7)水を取り替え、しっかりすすぎます。
8)洗った浴衣はかるく押さえて水をきり、たたんだ状態のまま、すのこやバスマットなど、
平らな板の上で水をきります。しぼるとシワがよってしまうのでしぼらずに、
板を少しナナメに立て掛けられれば、より早く水がきれます。
たたんだまま洗濯ネットに入れ15~20秒程度、軽く脱水機をかけてもOKです。
9)着物用ハンガーか、なければ物干しざおに、浴衣の左右の襟がピンとはるように掛け、
平手ではさみこむようにしてたたき、シワをのばします。日陰やお風呂場などで完全に乾くまで陰干ししましょう。
よく晴れた日なら半日で乾燥し、アイロン掛けが必要ないほどキレイに仕上がります。
また、脱水する前に糊付けしますと、乾いた時にパリッとしてシワになりにくいです。
(ただし来シーズンまで着用しない場合は糊付けはしないでください。カビの原因になります。)
もしシワが残るようでしたら、アイロンを使います。
洗濯表示で必ずアイロンがけの温度を確認し、ドライでかけます。
(科学繊維のものは特に注意!)
そしてテカリ防止のため、必ずあて布をしましょう。
シワの場所に霧吹きで少し濡らします。必ずあて布をしてアイロンをかけます。
※高価な絞りの浴衣や、特殊な加工のものなど自分で洗うのが心配な場合や、
長期間保管する場合には、一度呉服店にお持ちすることをお勧めします。
※上記の方法では特殊なファンデーション、油性の食べこぼしなどの汚れは落ちません。
そのような汚れが付いた場合には呉服店にお持ちください。
浴衣の帯のお手入れ方法としまいかた
浴衣はきれいにお洗濯できました。では帯はどうすればよいのでしょうか。
帯は基本的に洗う事が出来ませんので、帯着用後は、乾いたタオルなどで汗や汚れをとり、
ハンガーにかけて陰干しし、湿気を取ります。
シーズンが終わったらシワがある部分にあて布を当てながらアイロンをかけ、畳んで直しましょう。
帯をしまう際には、適当な大きさにたたむか、巻いて収納します。
浴衣のたたみ方
浴衣のたたみ方を分かりやすく教えてくれる動画をご紹介します。
浴衣のいろいろな部位の呼び方も同時に勉強になります。
青山きもの学院の3分で出来る「浴衣」のたたみ方
まとめ
一年に一度ほどしか着ない浴衣ですが、汗をかいたら必ず自宅でお洗濯をし、次に着るときのためにきちんと収納をしておきましょう。