私が住んでいる東南アジアの国では1年が雨季と乾季に別れており、乾季の間は
約6か月間まったく雨が降りませんが、雨季になると毎日一度、集中的に降ります。
そんな季節に怖いのが雷と停電。雷によって発生する高電圧が家電に入ったり、
停電によってつけていたパソコンの電源が突然切れると、故障の原因となるのです。
うちでも度重なる停電(ほんの数分なのですが)により、一度プリンタが壊れてしまい
ました。
雷がなっても「家の中にいるから大丈夫」と安心していませんか?落雷時に
家電やパソコンを守る方法をまとめてみます。
落雷時に家電やパソコンが故障するって本当?
雷が落ちると、その周辺にある電線や電話線、アンテナなどに大きな電圧、電流が
発生します。これを「誘導雷(ゆうどうらい)」または「雷サージ」と呼んでいます。
誘導雷が電線などを伝って建物や家の中に入り込むことで、電化製品を故障させる
場合があります。
誘導雷の影響は雷の発生しているすぐ近くだけでなく、数キロ先まで及ぶと言われて
います。誘導雷によって電化製品が故障をしても、ただの故障とみられる場合がほとんど
だそうですが、よく考えてると「そういえば昨晩雷が鳴っていた」ということは
ありませんか。実は雷による故障で、外観には損傷がなくても、機器の内部の部品が
壊れているということがあるのです。
<雷はどこから入ってくるの?>
誘導雷は主に4つの場所から屋内に入ってきます。
- 電源線(コンセントなど)
- 通信線(電話回線やケーブルテレビ、インターネット回線など)
- アンテナ(テレビアンテナなど)
- 接地線(アース線など)
落雷時に家電やパソコンの故障を防ぐ対策
雷が発生しそうな時、発生した時には、
- 家電製品の電源線をコンセントから抜く
- 電話やパソコンにつながっている通信線を抜く
- テレビのアンテナ線を抜く
特にパソコンの場合、電源線、通信線、電話線、プリンタ、アンテナ線等、
さまざまな線につながっているので、周辺機器の線をすべてを抜くようにしてください。
ただし、周辺機器が電源線や通信線に接続されていない場合には、パソコンと接続している
ケーブルを取り外さなくても大丈夫です。
要は、電線を伝って外から入ってきた雷が、コンセントを伝って電化製品やパソコンに侵入しないように注意すればよいのです。
落雷に備えて日頃から自宅でできる対策
避雷器
雷がよく発生する季節、地域に住んでいる場合には、いちいちすべての電化製品の
コンセントを抜くのは大変ですよね。その代わりに「避雷器」を取り付けるという
方法があります。
延長コードのような感覚でコンセントにさすだけで、雷の侵入を防ぐことができます。
UPS
また、突然の停電でパソコンの電源が切れないように、予測しない電源切断を防ぐための
UPS(無停電電源装置)をパソコンやプリンタに取り付ければ、故障を防げるでしょう。
定期的なデータのバックアップ
雷や停電で万が一パソコンが故障してしまった時の場合には、
定期的にデータのパックアップを取っておくようにしましょう。
まとめ
雷の怖さは実は屋内にもあったのですね。
雷に関する私の一番の恐怖体験は、乗っていた飛行機に雷が落ちたことです。
「ただいま落雷がありましが、ご安心ください」という機内アナウンスが
流れましたが、みんなびっくりして一瞬シーンとしました…。
でも飛行機には機体に雷が落ちても雷を機体の外に流す仕掛けがあるので、
内部の乗客に危険はないのだそうですよ。