10年間有効のパスポートを持っていても、頻繁に海外へ行く人や、海外在住で
ビザの更新のたびに1,2ページを使用されてしまう場合には
すぐにページが足りなくなってしまいますよね。海外在住の私も、あと4年ほどパスポートの有効期限が残っているというのに、先日ページ数が足りなくなってしまいました。
問題は、更新をすると今までのパスポートに押してあった滞在ビザを新しいパスポートの上に移記しなければならないこと。私の場合、ちょうど旦那の転職に伴う他国への引っ越しの直前のため、入国管理局で今まで働いていた会社で取得してもらった労働ビザを移記することが不可能だったこと、けれども残りページ数が3枚以下だと他国への渡航に差しさわる場合があるため(チェックインのカウンターで「ページ数が少なすぎる」と言われました)、更新したくてもできずに困っていました。
そんな場合に、ページを追加する方法があるのでご紹介したいと思います。
パスポートを切り替え申請(更新)せずにページを追加したい
パスポート(旅券)を切替(更新)した場合、旅券番号が変わりますし、海外在住の方は
現在有効のビザを入国管理局で新旅券へ移記しなければなりません。なんらかの事情でこれらの変更、更新手続きができない場合には、どうすればよいのでしょうか。
実は、旅券の査証(ビザ)欄を40頁追加できる「増補申請」(但し同一旅券に1回のみ)というものがあります。
増補申請された旅券は上述のビザの転記なども必要なく、旅券冊子はそのまま使うことができます。
別の国籍のパスポートで、旧パスポートの裏に新パスポートをくっつけてページを
増やしてくれていたのを見たことがあったので、日本でも同じようにできないかと
探していたのですが、できるのです!
パスポートのページを追加する(査証欄増補)際に必要な書類
査証欄のページ追加に必要な書類は、各国の大使館によって若干ことなるようですが、
東京都生活文化局では以下のようになっています。
●一般旅券査証欄増補申請書:1通
申請書は、サイトからダウンロードしてA4白色無地のコピー用紙に印刷したものを使用する、
または旅券課窓口で請求できます。
増補申請書、申請添付書類ダウンロード
●都内の現住所が確認できるもの:1点
運転免許証や健康保険証等、住所を確認できる書類を用意します。
●現在お持ちのパスポート
※代理人が申請する場合、申請書に申請者ご本人の署名が必要になります。
また、申請にあたって代理人の方の本人確認のための書類も必要になります。
受け取りまでの日数
東京都の場合には約2時間でページ数を追加したパスポートを受け取ることができます。
申請手数料
2500円
旅券交付窓口の近くにある「収入印紙・東京都手数料取扱窓口」で、旅券引換
書(申請時に渡してもらえる)を添えて現金で支払う。支払い後は収入印紙の
貼付とともに東京都手数料の領収金額を印字した旅券引換書を渡してもらえるので、
これを旅券交付窓口に提出します。
どんな場合にパスポートのページを追加できるの?
この申請は査証欄の余白が少なくなった場合を想定していますが、頻繁に海外へ渡航する方などは
申請すれば査証欄の有無に関わりなく申請することができます(ただしパスポート1冊につき1回だけ増やすことが可能)。
また、新規にパスポートを申請するときにあらかじめ査証欄を増やしておくこともできます。
そのときは、新規発給申請書に査証欄増補申請書を添えて申請してください。
手数料は新規発給分+査証欄増補分となります。
海外へ行くことが多い人は、あらかじめページを増やして申請しておくのが良いかもしれませんね。
まとめ
パスポートを切替(更新)せずにページ数だけを増やしたい方は、
ぜひ「査証欄増補」というのを申請してください。