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美容と健康

妊娠中や授乳中にカフェイン入りのコーヒーを飲んでも大丈夫?

投稿日:2017-05-27 更新日:

仕事や家事の合間、またはお休みの日にお気にいりのカフェで淹れたてのコーヒーを
楽しむ女性も多いと思います。毎日のコーヒーはもはや習慣の一部。
けれども赤ちゃんができた場合、妊娠中や授乳中にカフェインが入った
コーヒーを飲んでも赤ちゃんに影響はないのでしょうか?
お酒やたばこは控える女性が多いと思いますが、コーヒーは控えるべきなのでしょうか?

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コーヒーに含まれるのカフェインが体に与える影響について

人体への影響では、血管を拡張し、血液循環量が増えることから、利尿作用や
神経伝達物質が増加して、気分高揚、眠気消失、交感神経刺激による基礎代謝増進、
胃酸分泌促進などの一方で、睡眠の質の低下や胃酸分泌過剰による胃への負担増など
作用が知られています。
仕事中、運転中、勉強中にコーヒーを飲んで乗り切るのは、このような作用が
あるからなんですね。

一方、プラスの効果としては、記憶力や計算能力に対する影響を調べる研究がなされ、
大学生85名のうち、カフェイン入りコーヒーを飲んだ人はカフェイン抜きコーヒーを
飲んだ人との間で有意に計算能力が高く、又1時間経過した場合の計算能力の
低下が少ない事が報告されています。これはカフェインの血管拡張作用により
頭がすっきりするためのようです。

特にコーヒーの成分のコーヒークロロゲン酸には強い抗酸化作用があり、
アンチエイジング効果や血糖値の上昇抑制効果が知られており、
トクホの缶コーヒーも発売されています。

妊娠中にカフェイン入りのコーヒーを飲んでも大丈夫?

このようにカフェインは体にさまざまな影響を及ぼしますが、妊娠中の女性はカフェイン入りのコーヒーを飲んでもよいのでしょうか。

妊娠中の体はカフェインの分解に時間がかかってしまい、胎盤を通じてカフェインがお腹の赤ちゃんに移行しやすくなってしまいます。その結果、流産や早産、低出生体重児、発達障害の原因になるとする研究結果もあります。特に妊娠初期は、胎盤を作る重要な時期です。カフェインは胎盤を作る血液を減少させるため、胎児の発育を妨げる可能性があります。また妊娠初期は、血液量が急激に変化することから貧血になりやすい時期です。
コーヒーにはカフェインのほか、鉄分の吸収を妨げる作用があるタンニンが含まれているので、貧血の症状が出ている場合は飲むのを控えましょう。
特に体に栄養素を取り込む食事中~食後30分以内は飲まないように気をつけましょう。

以上、こそだてハック「妊婦はコーヒーを1日何杯飲める?妊娠初期はカフェインに要注意!?」の記事より引用

けれども大好きなコーヒーを妊娠中全く飲めないと、ストレスになってしまいますよね。

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赤ちゃんに悪影響を与えるのは、あくまでもカフェインを過剰に摂取したときのことで、
EUのEFSA (European Food Safety Authority)が2015年に行った研究によると
一日400㎎まではカフェインを摂取しても問題ないとされています。ただし妊婦さんには、カフェインが赤ちゃんの発達を妨げないように一日200㎎までと定めています。
(エスプレッソ1杯には70~100㎎カフェインが含まれている)

ちなみにスタバのコーヒー(ショートサイズ)には以下の量のカフェインが含まれている
とされています。

  • コーヒーブレンドs 180mg
  • アイスコーヒーs 120mg
  • カフェモカs 90mg
  • アイスカフェモカs 95mg
  • コーヒーフラペチーノTall 85~90mg
  • キャラメルマキアートs 75mg
  • カプチーノs 75mg
  • カフェアメリカーノs 75mg
  • カフェラテs 75mg
  • エスプレッソs 75mg
  • エスプレッソマキアートs 75mg
  • チャイラテs 70mg
  • キャラメルフラペチーノs 70mg
  • コーヒーフラペチーノs 70mg
  • モカフラペチーノs 70mg
  • ミルクティーs 50mg
  • グリーンティーラテs 30mg
  • ディカフェコーヒーs 15mg
  • ココアs 15mg

どれも一日1杯なら問題がないカフェインの量ですが、心配な方は、スタバには「ディカフェ(DECAF)」といってコーヒーからカフェインを取り除いたものが販売されているので、
お好きなコーヒーを「ディカフェでお願いします」と頼めば、妊娠中も安心して
コーヒーが楽しめるでしょう。

 

授乳中にカフェイン入りのコーヒーを飲んでも大丈夫?

授乳中の母親がカフェインを摂取すると、そのうち1%前後が母乳に入り込みます。
その母乳を通して赤ちゃんにもカフェインが移行します。
1%ですのでコーヒーを2~3杯飲んだくらいでは、赤ちゃんに重大な影響が出るとは言えません。

けれどもカフェインの過剰摂取により、赤ちゃんが興奮して落ち着きななくなることも
見られるそうです。

<カフェインが赤ちゃんに与える影響>

◆夜寝なくなる
◆情緒不安定になる
◆泣く回数が増える

けれども、ただでさえも大変な授乳中に、大好きなコーヒーを断たなければならないのは
ママにとってもストレスになるでしょう。
1日に4杯以上飲むとカフェインの過剰摂取の可能性が出てきますので、1日2~3杯の範囲で適度にコーヒーを飲んで、育児ストレスを和らげましょう。

また大人は摂取したカフェインの半分を、5時間で排出すると言われています。もしコーヒーを飲むのであれば、授乳後に飲むようにするとよいでしょう。

 

まとめ

ただでさえ、妊娠中や授乳中は制限されることが多くストレスがたまりやすい時期
ですから、赤ちゃんに影響がないカフェインの量を正しく知り、たまにはコーヒーブレイクをとってリラックスすることも大切ですね。

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